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2020.01.23 カラクリストな人々

数学を探究するなら、トレーダーよりカラクリだ。そう、直感が告げた。

【profile】松本 修伍
 東京大学理科一類に入学し、2015年東京大学大学院 数理科学研究科へ進学修士2年目で、研究者の道ではなく社会に出ることを決め、トレーダーの道に進む。SMBC日興証券株式会社セールス&トレーディング部門に所属し、国債トレーダーとして活躍。2019年カラクリにjoinし、データサイエンティストとして新たな道を切り拓く。プライベートではワイン好きが高じて、ワインセラー・グラスを自宅に完備する。

 

こんにちは!Corporate and People Groupの堀之内です。
本日は、R&Dチーム・データサイエンティストの松本修伍インタビューをお届けします。
松本は証券会社のトレーダー出身で、数学の専門知識を持っています。松本のAIにかける想い、カラクリで実現したいことが詰まった内容となっているので、ぜひご覧ください。

 

高校から好きだった数学を活かしたくて、トレーダーの道へ

高校の頃から数学が好きで、科学教育事業を行うNPO法人「数理の翼」が主催するイベントに参加していました。そこに属する中高生は、みんな数学・情報オリンピックなどを目指しており、私もその環境に感化され、東京大学理科一類へ。数学者になりたかったので、大学院でも 数理科学研究科を専攻しました。

 ずっと研究を続けていく中で、修士2年目に「このままでいいのかな」という漠然とした不安が芽生えはじめて…。数理科学研究科の先輩に証券会社のトレーダーがいたこともあり、外の世界(ビジネス)に飛び込んでみようと思ったんです。

SMBC日興証券株式会社のセールス&トレーディングに入社し、日本国債のデリバティブ取引等に携わりました。初めてのビジネスの場だったので非常に勉強になることが多かったです。ただ学問から一歩離れたことで、元にいた場所の良さも客観的に見られるようになったんですよね。身勝手かもしれませんが、数学ってやっぱり面白かったなぁって。ビジネスの場って多少は忖度があるじゃないですか(笑)そういう余計なものがない、純粋に研究ができた環境が改めて贅沢なステージだったと気づかされたんです。

 

数オリ・メダリストとして憧れていた吉田と働くという選択

そんな気持ちを抱いていた頃、高校時代に「数理の翼」でご一緒してた吉田雄紀さんと食事をする機会がありました。当時、独学で機械学習を学んでいたので、アドバイスなどを貰っていたんです。そしたら、「一度、カラクリにインターンに来てみないか?」とお誘いを受けたのが、きっかけです。

声をかけられたときは、正直驚きました(笑)。転職は、まだ全く考えていなくて、本当に世間話としてお話していたので。後日談で吉田さんに教えてもらったんですが、トレーダーという仕事をしながらも、プライべートで能動的に学ぶ姿に共感を覚えてくださったそうです。それをお聞きしたときは、素直に嬉しかったです。高校のころから憧れていた先輩に認められたような気がしました。

 

研究とプロダクト開発、両方できる希少な環境

エンジニアという仕事に興味があったので、まずは夏季休暇を利用して、開発現場を体験させてもらいました。そのとき「間隔反復を用いることによりDeep Learningの学習を高速化させる」という論文をもとに、実装時の効果を測定しています。カラクリのTechブログに投稿しているやつですね。

 1週間を通して、驚いたのは働き方の自由度が高いという点です。カラクリのR&Dチームメンバーは、8割方が大学院と両立しているのも大きいのでしょうが、「研究」と「プロダクト開発」の両立ができる環境に感動しました。お客様の課題を解決するための技術開発はもちろん、それと並行して学会への参加や論文などにも積極的に動いている。メンバー全員、指示をされるからではなく、自身の探求心で突き動かされている、そんな雰囲気を感じました。私も数学者を目指していた1人なので、「この環境でなら、諦めかけていたビジネスと研究の両立ができる」という直感みたいなものがあって、入社を決意しました。

 

日本語の自然言語処理といえば「カラクリ」を実現したい

いま携わっている業務は、スタンフォード大学が提供しているデータセット「The Stanford Question Answering DatasetSQuAD)」を活用し、日本語で質疑応答を行なうAIを作ることです。チャットボットにおいて、自由記述された文章から回答を見つけ出してくる技術は重要な要素となります。

このデータセットを活用できれば、質問を入力するだけで、サービスサイトを巡回して回答をロボットが自動的に導き出すようなFAQが作れるかもしれません。つまり、回答を用意せずともロボットが自動的に回答を探しだしてくれるんです。

 ゆくゆくは製品化させたいので、もっと使い勝手をよくしていかなくてはなりません。そのために、UIやAPIの設計に必要なJavaScriptも独学で学びながら進めています。そういう新しいものを自分の中でどんどん取り入れていきながら、開発できるのも面白いですね。

 将来的には、日本語の自然言語処理は「カラクリが最高!」といえるレベルまでもっていきたいと考えています。会社に在籍している以上、研究をビジネスに落とし込むことは必須です。これは学生の頃からも抱いていましたが、「自分の研究は世の中にどう役に立っているのか」は常に意識しています。ずっと研究していた代数幾何学が、いま機械学習でも使われています。カラクリの技術を伸ばすのに、自分が長年やってきた数学の研究結果を役立たせられるかもしれない。そう思うと、心からワクワクします。ずっとやりたかったことが手にできる環境で、自分自身も、会社も成長させていきたいと考えています。

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